心のゆらぎはからだからほぐれる──更年期の気分の波と、自律神経を整えるケア
2025/12/21
「なんとなく心が重い、気力がわかない、以前は楽しかったことへの興味が薄れてきた……」
更年期の時期に、こんな感覚を抱えている方は実はとても多くいらっしゃいます。「鬱かもしれない」「性格が変わってしまった」と心配される方もいますが、その多くは更年期によるホルモンバランスの変化と、自律神経の乱れが影響しています。
からだと心は、深くつながっています。からだが楽になると、心も軽くなることがある。今日はそのつながりについてお伝えしながら、更年期の「心のゆらぎ」に寄り添うセルフケアのヒントをご紹介します。
更年期に「心のゆらぎ」が起きるわけ
女性ホルモン(エストロゲン)は、脳内の神経伝達物質——とりわけセロトニン(気持ちを安定させる物質)の働きに深く関わっています。エストロゲンが減少する更年期には、セロトニンの分泌が不安定になりやすく、気分の波が大きくなったり、些細なことで涙が出たり、わけもなく不安になったりすることが増えます。
また、自律神経の乱れも心の状態に直結します。交感神経が過剰に働くと、常に緊張・警戒状態が続き、心が「オフ」になれなくなります。夜になっても頭が休まらず、眠れない→疲れる→余裕がなくなる、という悪循環が生まれやすくなります。
「わたしがおかしいのかな」と思わないでください。これは、からだが変化の過渡期にあるサインです。
心をゆるめるには、まずからだから
心を直接コントロールしようとするのは、実はとても難しいことです。「前向きに考えよう」「気にしないようにしよう」と思えば思うほど、心は余計に緊張してしまうことがあります。
それよりも効果的なのが、からだからアプローチする方法です。自律神経は、からだへの働きかけを通じて整えることができます。体温を上げる、筋肉の緊張をほぐす、深呼吸をする——こうした行動が副交感神経を活性化させ、自然と心の緊張もほどけていきます。
「からだが楽になったら、なんだか気持ちも軽くなった」という経験をされた方は多いと思います。それは偶然ではなく、からだと心が一体であることの表れです。
日常に取り入れたい「心とからだのセルフケア」
お風呂でゆっくり温まる:38〜40度くらいのぬるめのお湯に、15〜20分かけてゆっくり浸かります。体温が上がることで副交感神経が優位になり、心の緊張もほぐれやすくなります。
好きな香りを生活に取り入れる:香りは嗅覚神経を通じて、直接脳の感情中枢に働きかけます。ラベンダー、ゆず、ヒノキなど、「好きだな」と感じる香りは、それだけで副交感神経を刺激します。
「何もしない時間」を意図的につくる:スマホを置いて、ただぼーっとする時間。「無駄な時間」のように感じるかもしれませんが、これが脳とからだの回復にとって欠かせない時間です。
誰かに触れてもらう、触れる:人に触れてもらうとオキシトシン(安心のホルモン)が分泌され、不安や緊張が和らぎます。マッサージや施術を受けること、家族やペットと触れ合うことも、立派なセルフケアです。
「ここなら安心できる」場所を見つけること
更年期の心のゆらぎを和らげるために、もうひとつ大切なことがあります。それは、「安心できる場所」と「安心できる人」を持つことです。
緊張をほどくには、環境が大切です。「ここにいていい」「このひとの前では気を張らなくていい」という場所に身を置くことで、自律神経は自然と副交感神経優位の状態へと移行していきます。
それはサロンかもしれないし、カフェかもしれない。友人と過ごす時間かもしれない。どんな形であれ、自分にとっての「ゆるめる場所」を意識的に確保することが、更年期の心のケアにつながります。
KoKo・ikiからのご案内
愛知県江南市にあるKoKo・ikiは、更年期世代の女性のからだとこころに寄り添う場所でありたいと思っています。施術を通じて、からだの緊張をほぐしながら、心が少しずつ軽くなっていくお手伝いをしています。
「気持ちがしんどくて……」「最近何もやる気が出なくて」——そんなお声も、ここではそっと受け取ることができます。話すだけでも、ふっと楽になることがあります。
あなたの心とからだが、少しずつほぐれていきますように。江南市から、応援しています。

