深呼吸できないのは自律神経のせいかも──更年期の呼吸とリラクゼーションのケア
2025/12/14
「深呼吸してリラックスしてください」——そう言われても、なかなかできないのが更年期のからだです。
意識的にリラックスしようとすればするほど、かえって焦りや緊張が増してしまう。ため息は出るのに、深く息を吸えない。そんな経験はないでしょうか。
実はこれ、更年期のホルモン変化によって自律神経が乱れた状態のからだに、よく見られる現象です。今日は「呼吸とリラクゼーション」のしくみを更年期の視点からお伝えしながら、からだが自然にゆるんでいくためのヒントをご紹介します。
呼吸が乱れるのは、自律神経のせいかもしれない
呼吸は、自律神経と深く連動しています。交感神経(緊張モード)が優位のとき、呼吸は浅く速くなります。副交感神経(休息モード)が優位のとき、呼吸はゆっくり深くなります。
更年期になると、女性ホルモン(エストロゲン)の急激な変動が自律神経に影響し、交感神経が過剰に働きやすい状態になります。その結果、無意識のうちに呼吸が浅くなり、胸だけで息をしている状態が続きます。浅い呼吸が続くと、血中の酸素と二酸化炭素のバランスが崩れ、頭がぼーっとしたり、動悸がしたり、さらに緊張が高まるという悪循環が生まれます。
「なんとなくいつも緊張している」「深呼吸しても楽にならない」と感じているなら、それは呼吸の問題ではなく、自律神経の乱れからくるサインかもしれません。
「ゆっくり吐くこと」から始める呼吸ケア
呼吸でリラックスしようとするとき、多くの方は「大きく吸おう」とします。でも実は、大切なのは「吐くこと」です。息を吐くと、副交感神経が優位になります。吸うことは交感神経を刺激しますが、吐くことは副交感神経を活性化させるのです。
まず、ゆっくりと口から息を吐き切ることを意識してみてください。吐き切ると、からだは自然と息を吸おうとします。その自然な吸気を邪魔せず、ただ受け取る。それだけで、呼吸のリズムは少しずつ整ってきます。
「4秒吸って8秒で吐く」という呼吸法がよく紹介されますが、まずは「吐く時間を吸う時間より長くする」だけで十分です。毎日の習慣として、就寝前や入浴中に5回だけでも続けてみてください。
筋肉の緊張をほぐして、呼吸を深める
呼吸が浅くなるもうひとつの理由は、呼吸に使う筋肉(横隔膜や肋間筋)が緊張して動きにくくなっていることです。首や肩、背中の筋肉が硬くなると、胸郭の動きが制限され、息が入りにくくなります。
だからこそ、ボディケアや筋肉のリラクゼーションが、呼吸を整えることにも直結するのです。肩や背中の緊張がほぐれると、呼吸が自然と深くなったと感じる方は多くいらっしゃいます。
自宅でできるケアとして、肩甲骨をゆっくり寄せたり離したりする動きや、両腕を頭上に伸ばして胸を開くストレッチが、呼吸筋のほぐしに役立ちます。
「リラックスしなければ」をやめることが、リラックスへの近道
更年期のからだに必要なリラクゼーションは、「意識的に行うもの」ではなく、「からだが自然に向かうもの」です。「リラックスしなきゃ」「深呼吸しなきゃ」という焦りは、逆に交感神経を刺激してしまいます。
大切なのは、からだが「安心だ」と感じられる環境をつくること。温かいお風呂、好きな香り、やわらかい音楽、信頼できる人と過ごす時間——そういった「安心の積み重ね」が、副交感神経を少しずつ育てていきます。
一度で完璧にリラックスしようとしなくていい。毎日少しずつ、「ちょっと楽になれた」という体験を積み重ねることが、更年期のからだには何より大切です。
KoKo・ikiでのケアについて
愛知県江南市にあるKoKo・ikiでは、更年期世代の女性のからだとこころに寄り添うケアをご提供しています。施術を受けることで、緊張した筋肉がほぐれ、自然と呼吸が深くなっていくのを感じていただける方も多くいらっしゃいます。
「なかなかリラックスできない」「ずっと緊張しているような感じがある」という方は、ぜひ一度ご相談ください。からだから緊張をほどくお手伝いをしながら、あなたに合ったセルフケアのヒントもお伝えします。
あなたのからだが、ふっと息を抜ける瞬間を見つけられますように。江南市から応援しています。


